詰んだ・詰むイントネーション全記録

 様々な新しい言葉が生まれていく現代社会。特に最近はインターネットの発達により発信手段が増えた影響か(根拠なし)、名詞でなく動詞の誕生も多い中で「詰んだ」「詰む」という言葉のイントネーションが気になったので、ここ1年程度でアニメに出てきたイントネーションの全記録(めちゃくちゃ嘘です。もっとあると思います。)をまとめました。

 ちなみに皆さんは「詰んだ」「詰む」のイントネーションは何が正解とお思いでしょうか。自分は詰ん「だ」、詰「む」派です。
 文字で書いても伝わりにくいのですが、自分の中では「死んだ」「飛んだ」「止(や)む」「揉む」と同じで、「詰む」自体が「詰まる」の変形から出来た言葉だと思っているのでそのイントネーションをイメージしていました。自分のイメージと同様のアニメもいくつか見受けられましたので、作品名に加えて発音に影響しそうなポジションとして音響監督、音響制作を記載しておきます。

詰ん「だ」・詰「む」派

「最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。」
音響監督:渡辺淳、音響制作:TOブックス

詰「む」イントネーションアニメ #saijakutamer

— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年1月26日

「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」
音響監督:宮村優子、音響制作:ダックスプロダクション

「変人のサラダボウル」
音響監督:平光琢也、音響制作:神南スタジオ

「ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで」
音響監督:阿部信行、音響スタジオ:ダックスプロダクション

「嘆きの亡霊は引退したい」
音響監督:たかたまさひろ、音響制作:セイバーリンクス
 ※表記ブレてますがこれも詰ん「だ」的イントネーションでした

「黒岩メダカに私の可愛いが通じない」
音響監督:小沼則義、音響制作:ビットグルーヴプロモーション

 記録していたのは全部で6件で中々な数。しかしこのイントネーションばかりならそもそも疑問を抱いていないわけで、アニメによっては「詰」んだ、「詰」むのイントネーションもかなり多い様子でした。「噛んだ」「病んだ」「編む」「組む」と同じヤツです。

「詰」んだ・「詰」む派

「じょしおちっ!」
音響監督:えのもとたかひろ、音響制作:スタジオマウス

「道産子ギャルはなまらめんこい」
音響監督:立石弥生、音響制作:ビットグルーヴプロモーション

ようこそ実力至上主義の教室へ(3期)」
音響監督:飯田里樹、音響制作:HALF H・P STUDIO

死神坊ちゃんと黒メイド(3期)」
音響監督:明田川仁、音響制作:マジックカプセル

「新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。」
音響監督:亀山俊樹、音響制作:ビットグルーヴプロモーション

「多数欠」
音響監督:立石弥生、音響制作:チームカワドン

「チ。 ―地球の運動について―」
音響監督:小泉紀介、音響制作:ビットグルーヴプロモーション

「魔王2099」
音響監督:明田川仁、音響制作:マジックカプセル

「株式会社マジルミエ」
音響監督:三間雅文、音響制作:テクノサウンド

「ネガポジアングラー」
音響監督:岩浪美和、音響制作:マジックカプセル

「鴨乃橋ロンの禁断推理」
音響監督:立石弥生、音響制作:ビットグルーヴプロモーション

「この会社に好きな人がいます」
音響監督:土屋雅紀、音響制作:INSPIONエッジ

「マジック・メイカー]

音響監督:髙桑一、音響制作:HALF H・P STUDIO

 13件でなんとこちらの方がダブルスコア以上の多数派。しかもNHKの「チ。」も「詰」んだ派なので、詰ん「だ」派は中々形勢不利です。最近多数派になってきた印象でしたが、「じょしおちっ!」は6年以上前のアニメの再放送だったので、古の時代から「詰」んだ派も居たようです。個人的感覚の話として「詰」んだはまだ納得できるものの、「詰め将棋」などの言葉があるだけに「詰」むはかなり違和感あるのですが、魔王2099やマジルミエで採用されていて結構驚きました。結局、音声で伝える必要がある以上、自分のような詰ん「だ」派(詰まる語源派)よりも「詰」んだ(積んだと差別化したい派)という事が優先されているのかもしれませんが、終始根拠なくこの文を書いております。

 一応アクセントの「正解(基準)」はNHK言語学者の方が必死に考えているようで、クローズアップ現代にて過去にも特集していたようでした(2015年10月8日放送。「“正しい”アクセント 誰が決める?」)。
 「NHK日本語発音アクセント新辞典」という本も出ておりますが、最新版は2016年に出たもので、この時点での言葉の浸透度では詰んだ・詰むのイントネーションは収録されていないという事でしょうか。この確認のためだけに5000円は出せなかったので載っているかどうかすら調べられておりませんが、2016年に出たのも18年ぶりの改訂との事で今後もしばらく改訂されなさそうなので、詰んだ・詰むのイントネーションの論争はまだ続くのかもしれません。それまでに詰ん「だ」派が多数派に移り変わり勝利を勝ち取ることも可能なはずなので、これからも活動を続けたいと思います。