
はいという訳で今年も参加させてもらう企画。
【お知らせ】「話数単位で選ぶ、2024年TVアニメ10選」の集計を今年も「aninado」で行います! https://t.co/pd3pNCYden
今まで続けていた各クールの全体感想がなんやかんやあって今年後半の分を書けていませんが…、とりあえずこれだけでもやっていきます。
去年の自分の10選結果はこちら↓
それでは今年の個人的10選を。順番は大体放送順です。
①:最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。 第1話「ひとりの旅へ」
総監督: 山内重保 監督:堀内直樹
脚本:高山カツヒコ 絵コンテ、演出:山内重保
総作画監督:李少雷 作画監督:葉増堯、清水勝也
アニメーション制作:STUDIO MASSKET
選出理由:追放や転生元人格といった要素の説明を最小限で済ましつつもしっかりと印象付けておいて、ソラとアイビーが名前を得るラストにキュッとまとまる流れがあまりにも見事。レジェンド総監督による圧巻の構成及び演出力を見せつけられた第1話だった…。
かっけえ… #saijakutamer pic.twitter.com/HH4lOEXmP0
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年1月12日
作画や背景、色、撮影もいずれも素晴らしく、山内総監督の演出を後押ししていた。TVアニメ初元請け制作のSTUDIO MASSKETのポテンシャルの高さも1話で見せつけられて驚いた次第だ。正直今まで多数の作品でグロスとして参加していたけど、あまり作画が良く無い回の制作という印象だったので…(それぐらいスケジュール無い中で受けてくれていたのかもだけど)。特に美術は、気候の変わらない地域の同じ草木でも、たった1話の中でその時表現したい感情によってタッチや植生を何パターンも描き分けていて素晴らしかった。ずっと外を歩き続ける話でここまで見た目に変化を生み出すのは相当珍しいこだわりだと思う。
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年12月8日
②:ゆびさきと恋々 10話「桜志の世界」
※申し訳ありません、最初9話「帰りたくない」と書いてしまっておりましたが10話が選出話数です。
監督:村野佑太
脚本:米内山陽子 絵コンテ:村野佑太 演出:藤中達也
総作画監督: 酒井香澄、西岡夕樹、遠藤江美子、玉利和枝、辻加奈子(※シリーズ通してクレジット) 作画監督:高梨光、中山智貴、津幡佳明、片岡英之、高橋紀子、永田有香、サイ・ジョディ
アニメーション制作:亜細亜堂
選出理由:聴覚障害を持つ主人公という難しいテーマながら、少女漫画らしい可愛さや切なさもしっかり見せてくれる全科目満点の作品。複雑かつ正確さを要求される手話の動きも、亜細亜堂の誇るスーパーアニメーターたちが作画していて隙が無い。
それをちゃんと描いてるこのアニメのスタッフよ #yubisaki pic.twitter.com/n582dJDO1l
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年1月20日
全話何もかもが繊細な心遣いで作られていて単話を選出する事がかなり困難だったのだが、決め手となったのは雪の幼馴染である桜志君の扱いの上手さであった。
一見すると障害のある雪を大切にし過ぎた桜志に対して、外に連れ出した逸臣さんが「大人」だから雪が惹かれたとなりそうなものなのにこの作品はそうなっていない。あくまで雪と逸臣の「世界」が一致していたから惹かれあったと分かる作りだったのが誠実だった。選んだ事は雪と逸臣の間の判断であって桜志の負けでは無い、と導くことで、作品の中の結果だけで完結しておらず、きっと誰かと繋がりを持てるという広がりを感じられる描写で良かった。この話を今年話題だった負けヒロインが多すぎるよりも先にやっておけたのは強運も持ち合わせていると思う。
選んでいく #yubisaki pic.twitter.com/PisrajjyW6
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年3月9日
③:ドッグシグナル 第18話「漫画家と柴犬」
監督:古橋一浩
脚本:芦野里実 絵コンテ:吉田徹 演出:河井正義
総作画監督:ー 作画監督:越後谷寛、キム・ジナユ、・ヨンジュン、キム・ソンミ、キム・チェイ
アニメーション制作:冨嶽
選出理由:暗くてうだつの上がらない漫画家の温之が、飼い犬・茶太郎の耳が聞こえなくなった事で必死にボディランゲージを覚える回。たとえ小学生からドン引きされようとも、茶太郎のためならウンチが出来たことを大げさに褒める。それが結果として漫画の表現にもつながっていくという、「伝えること」そのものに大切な要素とは何かを語る話。ペットと心と心が通い合う絆のような抽象的イメージをきっぱり否定して、動物であると考えているからこそ、彼らと真に家族になるにはどうすればよいかに向き合ったこの作品らしい内容だった。
#etv pic.twitter.com/1hq2R8JwN3
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年3月3日
問題のある飼い主がドッグトレーナーの元を訪れて犬とのトラブルを解決していくのが本作の基本的な流れになっている中で、飼い主本人の力で解決する貴重な話であり、そういう意味でも印象深い回であった。1話限りのゲストキャラクターでありながら最初と最後で性格が大きく変わる温之を見事に演じ切った入野自由さんが素晴らしい。
④:逃げ上手の若君 第1話「5月22日」
監督:山﨑雄太
脚本:冨田頼子 絵コンテ、演出:山﨑雄太
総作画監督、作画監督:西谷泰史
アニメーション制作:CloverWorks
選出理由:CloverWorks梅原プロデューサーチームのアニメ。今最もクオリティが高いアニメを作れる座組と言っても過言では無いと思う。勿論今回選出した作品やそれ以外のアニメにも素晴らしい映像、面白いテンポの作品は多く存在するのだけど、この座組はとにかく画面に映る全ての素材の水準が高い。作画や演出、背景、色、撮影といった工程が2Dアニメの主要な構成要素だと思うが、この座組はそれ以外にも実写映像の取り込みや絵巻風素材、更にはテロップフォントの作成など、拘るポイントの幅がとてつもなく広い。普段TVアニメを作る上では中々必要としないポジションの工程にもしっかりスペシャリストを連れて来れる・完成系を描いて段取りを取れる事が恐ろしい。いわゆるリッチなアニメーション作りがしっかり出来ていて凄い。
#nigewaka pic.twitter.com/3keDU1nNlb
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年7月6日
原作・松井優征先生の漫画自体が、芸術作品や風刺など色んな角度からアイデアを取り込んでいる作風なだけに、多岐に渡る表現手段を取れるこのスタッフが作ったのは大正解だろう。原作をこれまであまり熱心に読んでこれていなかったのだが、アニメが面白かったので原作も読み返すとしっかり面白さを感じられた。というか、アニメのお陰でこの作品自体の面白がり方を教えてもらえたようにすら思う。原作からして強烈な完成度・時行の魔性の魅力を持つ第1話を完璧にアニメ化していた出来栄えだった。
#nigewaka pic.twitter.com/JGmWDndozD
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年7月6日
⑤:女神のカフェテラス 第2期 第19話(2期第7話)「眠らせない夜」
監督:桑原智
脚本:森田眞由美 絵コンテ:桑原智 演出:神原敏昭
総作画監督:野口征恒、氏家章雄、岩崎令奈、百々真広、浅間英裕、八鍬友美、重松遥、上野ちひろ、和田薫、佐藤好
作画監督:百々真広、山縣あき、中西浩司、趙欢花、Yoon Seung-hyunJang、Sang-miKim、Seong-beom
アニメーション制作:手塚プロダクション
選出理由:1期もそこそこ楽しんで見ていたが、2期は1話からずっと信じられない面白さで、7月クールを代表する作品となっていた。丸パクリしたような五等分の花嫁システムから更に2号ヒロイン×5人の登場やその10人同時の雑サービスシーンといったコテコテな展開が全く滑っておらず、原作の瀬尾先生及びアニメスタッフの業前がとてつもなく光るシリーズとなっている。肩の力を抜いて見るべきエロコメながら、その行く末をしっかり見届けねばと姿勢を正すほどにちょっと奇跡的な出来だったと思う。
その中でも本話数は特にキレがあり、最も笑わせてもらった回だったので選出の決め手となった。バカ殿のコントのような天丼ギャグも、隼君のはみチンを巡って恋心自覚組が暴れ出すのも非常にテンポが良い。カオスな状況にありながらちゃんと天丼した数だけ戸が壊れていたり、それを律儀に掃除する女将のカットがあったりと、冷静さも共に持ち合わせた上での作りな事に感動を覚えた。この後の話数でもずっと隼君のはみチンネタを擦り続けており、中学生かよと思いつつも笑わずにはいられない強度の持ちネタに昇華されていて、この話数で外さなかった事が分岐点にもなっているだけに重要な回であった。
掃除してるwww #goddess_cafe pic.twitter.com/6X2IcRJ4Tm
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年8月16日
何を作る気なのw #goddess_cafe pic.twitter.com/zyL046s8HE
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年8月16日
監督:髙橋良輔 シリーズディレクター:中島大輔
脚本:高島雄哉 絵コンテ、演出:亀井隆
総作画監督:LEE MIN-BAE、大下久馬、齊藤格、中村路之将
作画監督:KIM HEE-GANG、山縣クリカ、趙越、劉婷、楊暁偉、麻糬、大樹、箱子
アニメーション制作:手塚プロダクション
選出理由:「プロとして―――」という表現が語録になっている程に独特な原作の台詞描写を的確にアニメ化している作品。その中でも台詞量の多い佐藤役の興津和幸さんと佐藤洋子役の沢城みゆきさんの演技の完成度が高く、文字に起こすと普通に思える会話も、暗殺稼業をしてきた底知れない裏の思考を感じさせる緊張感ある雰囲気がしっかり出ている。二人の演技と、それをディレクションしたスタッフのセンスが素晴らしい作品だった。
特に本話数にて、ターゲットの車を追うために必死こいている洋子が、コンビニでゆっくりしている佐藤にツッコミを入れるシーンは作中でも最も印象深い掛け合いとして記憶に残っている。コンビニにいる佐藤にずっとカメラが向けられていて、洋子の顔は全く映らず表情も無しで声だけの芝居。その距離感の遠さとツッコミのテンションが完璧に一致していた。是非最後のツッコミ「カラアゲこうとるがなぁ〜!」まで聞いてもらいたい。
沢城みゆきさん天才すぎる… #the_fable pic.twitter.com/yUutVJP4O0
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年9月14日
そんなダラダラとした会話をしつつも、峠道をMFゴーストさながらのドリフトでかっ飛ばし、対人地雷を踏んでしまったヒナを間一髪助けてEDへ、という緩急が非常にカッコいい。佐藤は静かに暮らせと命じられているだけに積極的にいざこざに関わらせると話がブレるが、かといって本当に動かないと主人公性を出せない中で、最小限の活躍で魅力を引き出している。宇津保の外道っぷり、ヒロイン・ヒナのピンチ、宇津保サイドながらヒナの身は案じる鈴木、縛られているのに全く動じない洋子、鳴り響くクラクションとバラバラに渦巻く状況が、佐藤がいつ来るか分からない緊張感をハネ上げていて良かった。
#the_fable pic.twitter.com/OrfVLx27Z8
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年9月14日
⑦:村井の恋 第3話(サブタイ無し)
監督:山川吉樹
脚本:山川進 絵コンテ:山川吉樹 演出:北芳恵
総作画監督:ー 作画監督:古木舞、河村あかり、下江一正(J.C.STAFF作画部)、前田ゆり子
アニメーション制作:J.C.STAFF
選出理由:2024年で最も衝撃を受けた作品だと思う。極限の極限まで中割りの動画をカット、というかほぼゼロで止め絵か止め絵を撮影で動かすのみの作りなのにいわゆる紙芝居になっておらず、作中時間の流れを感じられる。つまり「アニメーション」の語源通り、生命を吹き込まれているのを体験出来るようになっている。動かさないアニメというのは確かに作るのは楽かもしれない。動かないから原作の絵をほぼ参考にしてしまえるのか、キャラクターデザインの役職すら存在しておらず、非常に工数の少ないアニメだと思う。前述した、あらゆるセクションに多くのプロフェッショナルを配置する逃げ若とは対極にある作品と言っても良い。しかし動かさないという事は、誤魔化す手段も動くアニメより非常に狭く、コンテ時点でミスが許されないものになる中で、そんな心配は一切必要無い匠の技を毎週拝むことが出きた。
そのクールさにずっと驚かされ続けたのだが、そんな中でも特に序盤で衝撃が走ったシーンがあったのて3話を選出した。それがこの「歩き」のカットだ。
これで歩いてる事にしてるのマジですごい #murainokoi pic.twitter.com/hDfukB1QsZ
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年10月20日
このカットだけ見てもなんかユラユラしてるだけだから何が凄いの?と思われてしまう可能性は高いのだが、一連の流れで見た時に確かに歩いているカットだと認識出来ると踏んでこの手法を採用している。こういった画面やリズムの設計に大感動した作品だった。横イチや正面を向いている絵ではない斜めのカットなのに、ここまでのルール作りがこのカットを「歩いている動き」に仕立て上げているのが見事すぎる。
この作り方をした時に、描き込んで情報量を増やせない背景を成立させるのが作画以上に大変だと思う。それなのに水彩タッチや色の絶妙な濃淡で遠近感を出していて、背景だけが映っているカットも非常に痺れる出来で、見ていて全く飽きない画面になっていた。
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年12月27日
⑧:遊☆戯☆王ゴーラッシュ!! 第135話 「ここに似た場所」
監督:近藤信宏
脚本:竹内利光 絵コンテ:近藤信宏 演出:山田直
総作画監督:長尾浩生、作画監督:趙清雲、周志傑
アニメーション制作:ブリッジ
選出理由:10選をやり始めてから3年連続で本作を選出していて、「またこれ?全然アニメ見てないんじゃ無いの?」と思われそうで一瞬悩んだのだが、毎年とんでもない話を生み出してるんだから仕方がないだろ!と決断させるには十分な説得力の内容だった。
「永遠に落下してゆく絶望の井戸の中で唯一の希望は周囲に飛び出たくぎの先っちょを少しでも避けることでしかない場所であったり」
「まともに生きてゆくためには冬虫夏草に80パーセント乗っ取られなければいけない場所であったり」
「ポロシャツの襟を立てないと死ぬので立て過ぎて耳が半分ちぎれる場所であったり」
「完全なる世界平和が成し遂げられると必ずガンマ線バーストで焼き尽くされてしまう場所であったり」
「鏡にもみなにも自分の姿は映ることなく写真映像の中の自身の姿を自分自身では決して見ることができず、自分がどういう存在なのかベルギャー戦場画家ビュイギュワッゾの抽象画を介してしか知ることができない場所であったり」
「苦悶の嗚咽が他者とのコミュニケーションである場所であったり」
「怪物に飲み込まれ消化されるまでの間に他人と出会い消化液でドロドロになりながらも社会を築き文明を発展させることが本能として刷り込まれている場所であったり」
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年11月24日
ぶっ飛んだ世界観がアバンギャルドな映像と共に語られた本話数。ほんの一瞬の説明でも、映像と設定の不気味さが恐怖をかき立ててくれるシーン。並行宇宙の話をしていて、あえて自分達の宇宙と全然違うルールを持ち出す大胆さ。それでもなにが並行かというと、与えられた条件の中で必死にもがいている意識こそが共通している事なのだが、その並行世界と交わってしまったら自分たちの世界がカオスになってしまう、と。これはつまり遊戯王がこれまで採用してきた新ルールを取り入れる事とその環境変化についてのたとえであり、2年目途中でも語っていた「ゲームが複雑化して子供の手を離れ大人のものになってしまう事」へと繋がっていく理由であるという話…。
新召喚方法(儀式)の導入が正しくマルチバースから我々の宇宙への襲撃であり、デュエルが大人のものへと変わっていった経緯であり… pic.twitter.com/R3c0ICVQ9A
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年11月24日
敢えて複雑な例を挙げておいて、一本の話したいテーマを分かりやすく説明する道筋の立て方の上手さが素晴らしい。今一番SFを上手く扱っている作品なのではなかろうか。通年で3年近く(前作セブンスから数えると5年近く)続けながらも、毎クール大きな山場を用意してくれるので見ごたえがある。
監督:でんさおり
脚本:福島直浩 絵コンテ、演出:浅田裕二
総作画監督:山崎玲愛、伊藤京子 作画監督:岩根雅明、志村泉
アニメーション制作:OLM(TEAM KUMEMURA)
選出理由:去年に続いて新アニポケから選出。「またこれ?全然アニメ見てないんじゃ無いの?」と思われそうで一瞬悩んだのだが、毎年とんでもない話を生み出してるんだから仕方がないだろ!2(ツー)。
元チームメンバーでオカルト雑誌ライターのソーダヨに情報を聞きに行くリコたち。しかしいわゆる高田純次さんのように適当な事ばかり言うので信用ならない…と振り回されている中で遭遇した野生ポケモンたちの謎を追っていく。トラブルに巻き込まれながらも真実に辿り着く事で、常識だけで決めつけてはいけない柔軟さ、可能性を教えてくれる素晴らしい話。真面目な船医のモリーとはそりが合わない様子を描くことで全肯定しないバランスを取りつつも、かつての純粋なモリーがソーダヨに振り回された過去を通じて「幅」を知ったからこそ、人やポケモンの命を預かる真面目な医者になれた今があると感じられて良い。
単にソーダヨのような人間もいる、というだけだと正しさとは何か子供向けには分からなくなりそうな所を、相棒のソーナノのリアクションでちゃんと真意が汲み取れるし、仲間たちもそれに気づいているのが凄い。ちゃんと真摯に人とポケモンとのコミュニケーションを一貫して描き続けている…。
良すぎる pic.twitter.com/nmRVaEbzuE
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年12月6日
話の素晴らしさをより強固にする形で、映像の素晴らしさも際立っていた。恒例の浅田裕二さんコンテ演出、岩根雅明さん一人原画回の中でも、動きのキレの良さがオカルト的なうさん臭さをより一層盛り立てていて話にマッチしている。エスパーポケモン同士の念動力のぶつかり合い、イメージ的には回復・癒し担当ラッキーの大暴れ、昔ソーナノに騙された幼いモリー、背の高さの違うソーダヨとソーナノに1カットでハイタッチするピカチュウのカメラワークなど、躍動するアニメーションの喜びが30分いっぱいに詰まっていた。
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年12月6日
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年12月6日
⑩:オーイ!とんぼ 第2期 第24話(2期11話)「とんぼ、ホールアウト」
監督:オ ジング
脚本: 広田光毅 絵コンテ:川崎逸郎 演出:神谷マキ
総作画監督:武内啓 作画監督:白石悟、鎌田耕一、森悦史、飯飼一幸
アニメーション制作:OLM Division 2
選出理由:めちゃくちゃ面白い1期の5倍ぐらい面白かった奇跡みたいな2期。島から出て勝負の世界に身を投じたとんぼに重要なのは、変わらず人との繋がりである事を何度も思い出させてくれる丁寧な脚本が素晴らしい。個人競技でありながら、対戦相手のスコアを見て気持ちが左右されたり、支えてくれた人を顧みた時に自分が培ってきたものを思い出してどう打つかが決まる。自由奔放さと勝負の世界の厳しさの相反するところに悩むのではなく、両方の良い所をとんぼが柔軟に自覚していくのが大変気持ち良い要素だったと感じている。
元々、とんぼがコースデビューする17話を選出しようとしていたのだが、その理由として第1打を打つ前に見た景色で島の人たちを思い出した事の初心を忘れていない誠実さがポイントであった。そう考えている間に24話を迎えたが、今度は初のホールアウト直前、しかも優勝が懸かったタイミングでミスショットをしてしまいグリーンは林の向こう側という絶体絶命の状況。そんな時にグリーンに駆けつけたイガイガを見て、思い切って打つ事を決意するのが素晴らしい…。コースデビューの第1打としっかりリンクさせつつ、初打以上に重要な大一番のショットでとんぼを変えるきっかけとなったイガイガが居るからこそ、と持ってくる構成の見事さに唸ってしまった。結局その後パターを外してしまうのだが、先ほどビシッとしていたイガイガが悔しがる人間らしさを見せるのも良いし、逆に自分の納得いく形で打てたから笑顔で居るとんぼがイガイガと同じ画面に収まるのはもう完璧です。
とんぼは笑顔で横切るの良すぎる #anime_tonbo pic.twitter.com/40z3leEmXP
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年12月14日
そんなとんぼを見て、ライバルたちもそれぞれのショットの先へ、それぞれの思いを抱えながら向かうこのカット。もう完璧を越えています。
凄すぎる #anime_tonbo pic.twitter.com/Xp8DZcy7i5
— ゲッコー (@Gecko_Bushido) 2024年12月14日
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そんな感じの1年でした。アニメ、面白すぎる。